マサイ族にもアレルギー持ちはいる?
マサイ通信:第331回より
「マサイの方々には食物アレルギーとか喘息とかアトピーなどの持病を持ってるかたはあんまりいないんでしょうか。ある場合は、どのような対応や治療をしていますか?」
とのこと。よし、答えよう。マサイ族にアレルギー持ちは……
いる。
オレやオレの子供たちはアレルギーではないけれど、アレルギー持ちの知人がいる。もちろんマサイ族だ。そして、何のアレルギーかと言うと……
ビーズアレルギーなんだ。
オレたちマサイ族は、ビーズをふんだんに使ったアクセサリーで着飾ることでも有名なんだが、彼は、それができない。もしも身につけたら、めっちゃ肌が荒れちゃうんだ。昔からな。だから彼は、マサイ族なのにマサイ族らしいオシャレができないんだ。かわいそうに。ちなみに33歳の男だよ。
その話を、自身も金属アレルギーであるというゴー(羽鳥)に話すと、「それって金属アレルギーではないか? アクセサリーの金属に反応しているとか……」と聞いてきたが、ちがう。断じて彼はビーズアレルギーだ。
なお、アトピーに関しては、わからない。すまんな。あと、対応や治療は、特にしていない。彼は「ビーズを身に着けないマサイ族」として生きている。そのまま受け止め、生きているよ。てな感じで、オレセリ?!
Report:ルカ(マサイ族)超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
【赤嶺コメント】
私のこれまでの考え方は、赤道近辺の諸国民にはアトピー患者はいない。代謝率の高い体を持つ国民である。ハワイにもパプアにもケニアにもタンザニアにも殆ど居ないと、いろいろな調査をしても見当たらない。
代謝率が高い体とは、自律系も免疫系も循環器系にも重要な物質とされる『ステロイドホルモン』が多く産生されるからだ。赤道直下と日本の緯度は大きく違う。東京でも36度前後、赤道からの距離は約10000Km、日本縦断を5回、磁力にも大きく差が出るだろう。
人間の皮膚の色は、この緯度差で変化している。当然、一番の要因は紫外線の強さもあるが、常に代謝できる体でなければ、直ぐに熱中症となって正常な体で動くことはできなくなる。直ぐに熱放散ができる環境にあるのだ。
ステロイドホルモンが多く産生され、代謝上昇、肝腎機能活性、自律系の正常化、免疫正常、、、当然、抗炎症作用、抗ストレス作用、皮脂分泌作用は強く影響して、ピカピカの真っ黒な皮膚をしている。
ハワイやグアムや沖縄などに行けば、症状軽快するのはこの為である。特にハワイは、着いた瞬間から感じられるようである。
マサイ族はオシャレである。
原色形の色を煌びやかに纏い、鼻や耳や突起している部位に穴を開け、装飾して目立たせ、いろいろな目的を達成させるのだろう。彼や彼女へのアピールもあるだろうし、強さ威厳のためや儀式などにも、艶やかに着飾る。
皮膚に直接穴を開けて装飾品を固定させる方法だ。当然、皮膚を崩壊させて金属や紐を通して固定させる。皮膚粘膜崩壊部位には異物の侵入路となり、体に危険とされる物質や成分接触があれば、自己防衛の為に阻止作用や排泄作用が発生する。強い痒みによる掻痒行為で侵入阻止させ
たり、粘液を浸潤させて排泄させたり、もし体内侵入した場合は、リンパラインより排泄させる。
マサイ地方の装飾品においても、良い素材雑素材があるだろうし、特に金属はメッキ品が多いといわれる。耳の穴あけ部分が完全に皮膚化すれば反応は無いだろうが、完全修復できないままに下記の素材を接触させれば日本人でも反応するだろう。
その素材で代表名ものは
代表的な金属は『ニッケル』『コバルト』『水銀』『クロム』『銅』『スズ』です。
日本人の多くの方々にも、そして、私自身もこれらのメッキペンダントなどを使用すると、接触部位は直ぐに紅斑が起きる。放置すると、直ぐに感染して赤いコロニーが発生するので、直ぐに四輝水処置すると、1週間くらいで何とか改善する。
ま、これはマサイ族だからということではないね、、、装飾素材の問題ということでしょう。
服装も出来れば化学繊維でない自然素材がいいですね。特に皮膚と直接接触するインナーの素材は重要ですね。
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