みなさん、こんにちは。
アトピー完全克服理論
「ノーベル賞レベルメソッド」開発者の
赤嶺 福海です。
前回の記事までで、サプリメント類に頼り切った治療もまた
危険であることをお伝えしました。
そこで今回は、食生活を見直して体質改善を促す
マクロビオティック療法について考えていきましょう。
VOL-11◆マクロビオティック療法
マクロビオティックとは、
穀物や野菜、海藻などを中心とする
日本の伝統食をベースとした食事を
摂ることにより、
自然と調和をとりながら、
健康な暮らしを実現する考え方です。
そもそもこれは、
石塚左玄の『食物養生法』の考え方と、
東洋思想の基礎である中国の『易』の陰陽を組み合わせた、
『玄米菜食』という自然に則した食事法を
桜沢如一氏(1893~1966)が、
提唱したことからはじまりました。
そして1950年以降、
久司道夫氏によって『マクロビオティック』が体系化され、
欧米を中心とした先進国に広まったのです。
さて、このマクロビオティックには、
身土不二(暮らす土地の旬のものを食べること)
と、
一物全体(自然の恵を残さず丸ごといただくこと)
という2つの原則があります。
確かに、人間は食べて生きていますから、
食事の質を考えることはとても重要です。
特に、農薬や遺伝子組み換えのない、
有機で作られた米や野菜などは最高の食材です。
当方のアトピー治療でも、
それらの食材を取り入れた和食を推奨しています。
(もちろん、離乳食完了期以降のお子様~成人の方が対象です。
それ以前のお子様は別の対処法となります)
けれども、マクロビオティックの考え方のみで
アトピーを治そうとするのは、非常に無理があります。
当方へ相談にいらした方々の中でも、
「この療法を取り入れていたけれど改善しない」
「なんだか悪化した気がする」
という報告を多数受けています。
体に良い食事で悪化?
なぜでしょう?
その原因のひとつに、マクロビオティックの基本である
『玄米食』が深く関わっています。
この玄米を、アトピーの方が主食にするのはリスクがあるのです。
玄米は、完全食と言われるほどに
穀類の中では栄養価が高い反面、
消化吸収が悪く、体へ負担をかける食材です。
もちろん、健康な方々が適量食べる分には
腸管で正常に分解・吸収されますので
問題はないのですが、
アトピーの方々は、ある原因によって
腸管での分解力が弱く、最終成分へ分解できないまま
吸収されてしまうため、体が異物(アレルゲン)判断し、
最終的に湿疹として皮膚から体外へ排泄されてしまうのです。
アトピーをマクロビオティックの考え方のみで
治療できると考えている指導者たちは
これを一時的な好転反応だと捉え、
どんなにアトピーが辛い状況でも、
「もう少し排毒すれば大丈夫」
などと根拠のない指導を続けるから成果が出ないのです。
また、ステロイド剤のメカニズムを理解しないまま
安易な離脱を指導していることも
当方の聞き取り調査でわかっています。
当然これでは、完治などせず悪化の一途でしょう。
マクロビオティックの考え方自体は、
悪いものではありません。
健康維持として、無理のない程度に取り入れるのであれば
アトピーの予防にも繋がります。
けれど、現在アトピーで苦しんでいる方の場合、
腸管での原因を取り除かない限り、
どんなに良い食事を続けても成果は出ないのです。
上記でも少し説明しましたが、
実は、アトピーの第一原因は、食べたもの(主にたんぱく質成分)が
腸管で正常に分解されないところにあるのです。
その原因を解消しない限り、
どんな治療法でも成果は出ませんし、
ひとつの治療法に固執すればするほど悪化し、
ご本人も、サポートするご家族も苦しむことになります。
そもそもこの現代社会では、
化学物質による環境汚染、食物汚染などを完全に回避して
生きていくことはほぼ不可能です。
便利なもの、美味しいものが溢れている中で、
健康のためにと、頑にそれらを拒み続けるのも難しいでしょう。
つまり、そういった現代生活のなかでも
アトピーを発症しない頑丈な体をつくるには
何が必要かを知らねばならないのです。
ちなみに、
毎日、有機野菜や非遺伝子組み換え食材を
摂取してもアトピーが良くならない人もいれば、
さほど気にせず、食べたいものを食べていても
アトピーにならない人も居ますよね。
この違いはなんでしょう?
敏感体質だから諦めるしかない?
いいえ。
アトピーは、持って生まれた体質でもなければ、
不治の病でもありません。
実は『あるもの』の不足が、
この違いを作っているというだけなのです。
そこを解決していきながら、
できる範囲で良質な食事を続けていけば
アトピーは必ず治ります。
いくら食生活が大切だからと言っても、
修行僧のような生活を厳守する必要はないのです。
少し、希望が見えてきましたよね?
そんなわけで、次回からはいよいよ核心部分、
『アトピー発症の本当の原因』についてお伝えします。
発行責任者
一般社団法人 アトポスSP 赤嶺福海
コメント