アトポス便り No.88号

アトピーの原因

アトポス便り No.88号

※9月30日発刊分です
秋の気配に気が付いたのか、山の木々も少しづつ色づき始め、朝晩の涼しさも本格的となりました。先日まで夏蒲団で寝ていましたが、朝方寒くて4時には目が覚めウォーキングの時間まで間が持てない毎日です。一昨日から、少し厚い羽毛布団に切り替えました。これから本格的な秋信号に切り替わり、皮膚乾燥は否めず痒みも強くなる10月・11月へと突入します。

この信号の影響を理解している方々は、そう慌てることは無いと思いますが、知らないで治療されている方は、『やはり、この治療では駄目なんだ、何かいい方法が無いだろうか』とネットサーフィンを始める方も少なくないでしょう。専門家である皮膚科医は、アトピー性皮膚炎の本質を見抜けていないので、患者は大変だと思う。多くのアトピー相談サイトを見ても、『医者処方のステロイド剤塗布するも再発がエンドレスなんだけど・・』となる。

アトピー情報は相変わらず、新薬治験有効の発表やステロイド剤の誤解コラムが飛び回っており、主要検索エンジンもステロイド剤・新薬以外のサイトはバンされています。民間療法の経営者は本当に大変だと思うこの頃です。ただ、先日の大阪地区のリリースで、『なぜ、改善するの?~アリス薬局独自の体質改善メソッド~』とあったので、早速内容を確認した。

◆アトピーの要因は様々。あらゆる方向からの改善が必要です。

アリス薬局が目指す肌質改善は「今」綺麗になるだけではなく、同じトラブルを繰り返さない肌を作り、「未来」の肌も綺麗にすることです。

そのためにキーとなるメソッドは
「肌と体内を同時に改善すること」

1、肌(外側)の改善

(1)アトピー肌の人の共通点を改善する
①黄色ブドウ球菌の抑制
②フィラグリン減少を抑制
(2)肌のバリア機能を高める

2、体内(内側)の改善

(3)有害ミネラルなどの蓄積した不純物体を排出し解毒する
(4)腸内環境を整えて免疫をコントロールする

とあったが、(4)の腸内環境を整えるということの処置は、腸のマッサージの様なので、今度大阪へ出向いた時に、どの様な処置なのか確認のために寄ってみようと思う。

昔はよく、他のアトピー研究者や処置方法などを唱っている指導者へ面会しに行ったものだ。今はそんな元気はない。というより、逆の立場となっている。同業へのサポート、大学論文への手助けなど、、アトポス理論より勝っているという内容は見当たらないという、自己満足のノータリンとなっているこの頃。。

さて、今月のコラム報告は、人間の体の基礎となる『腸内細菌』『腸内環境』についてお知らせしたいと思います。いろいろとご理解できている方も多いと思いますが、再認識ということでお願いいたします。

そして今月のクイズは『消化液』についてです。87号のクイズ当選者は10月7日の発送となります。

◆土と全く同じ仕組みが、腸の中で作られている

微生物がいなければ土は作られず、植物は生きられないのです。土の表面(表土)には、たった1gの中に100億から1000億個、6000~5万種ほどの微生物が暮らしているのです。微生物たちは、動物や植物の死骸を分解・発酵させることで、植物が吸収可能な栄養分を作っており、植物が元気なのは微生物たちのお陰なのです。

実は、土と同じシステムが人の腸にも作られています。

人は森であり、腹に土を内包しています。多様な微生物が食物を発酵させて作り出した栄養豊富な土です。腸は、その土に根を下ろし、血管という葉脈を使って栄養を運搬し、青々とした細胞という葉を茂らせます。

人にとって文字通り「土壌」となる腸内環境は、森における土中環境と完璧な相似形です。多様な生物が織りなす森のシステムは、人と腸内細胞が作る「超生命体システム」に再現されます。

森と全く同じことが人の消化管でも行われています。口から腸までの消化管と常在細菌は、共同作業によって食物を分解・発酵し、腸内に栄養豊富な土を作ります。腸は、その土に根を下ろし、栄養を吸収し、血管を通じて細胞を養います。つまり血管が、植物でいうところの葉脈。人体の細胞が、葉にあたります。細胞を健康にしようと思うならば、腸の土壌改良が不可欠です。

植物を育てておられる方ならよくお分かりかと思いますが、植物が元気にすくすく育つには、「土と根」が何よりも大切です。
土の状態が悪化して腐敗菌が増えると、根腐れが起きて、その植物は枯れてしまいます。農業においても「土が命」とされ、土の状態によって農作物の善し悪しが変わります。

同様に、人にとっても、細胞を元気にいたいと思うならば、土が命です。

腸内環境が悪化することは、つまり、土の中で腐敗菌が増えることを意味します。それによって、根腐れ状態になると、血液環境も悪化い、細胞が劣化し、身体は枯れてしまいます。腸内細菌のバランスを改良し、フカフカに発酵した腐葉土を作ることが、ヘルスケアにおいて根源的に大切なことだからこそ、腸内環境が大切なのです。

消化管と腸内細菌の連携を見てみましょう。口から放り込まれた食べ物は、言うなれば、動植物の死骸です。しかし、そのままでは人間に吸収できる栄養になりません。これを分解し、発酵させ、吸収しやすい栄養と取り出さなければならないわけです。

まず、食べ物は、歯の租借によって粉々になり、唾液や胃液、腸液などの消化液に含まれる消化酵素で分解されますが、この働きは、大きな有機物である落ち葉や動物の糞や死骸を分解するミミズなど土壌動物のような役割です。咀嚼と消化は、栄養を取り出すための重要な第一プロセスです。

咀嚼が十分にできなくなったり、胃液機能が弱ってしまうことは、「万病の元」と言われますね。これは、健康な腸内の土が作れなくなるためです。
人の栄養吸収は、主に小腸までに行われ、消化・吸収されなかった分を大腸の腸内細菌に回します。腸内細菌の主な生息場所は、小腸を通り越した大腸で、小腸の1万倍ほどの高密度で生息しています。そうして分解されたものが腸内に運ばれると、今度は腸内細菌が発酵させ、その結果としてビタミンやミネラル、アミノ酸、有機酸などの栄養豊富な、腐植土ができあがります。

そのままでは吸収しづらいミネラルはその典型で、腸内環境が悪い人は、吸収不良によってミネラル不足になってしまいます。
ですから、土壌改良を怠っているなら、サプリメントもお金の無駄となります。ヘルスケアにおいてば、まず土壌改良が先!なのです。

そもそも、腸内に暮らす共生菌の由来は、私たちの祖先が土壌から取り込んだ細菌なので、土作りが得意なのです。そして要するに、こうして作られるのが、便です。でも、生きた土を考えると、便も尊いと感じますね。
全生物の中で「うんちは汚い!」と考えているのは、人だけです、動物の糞、昆虫の糞、微生物の糞が回り回って土を豊にし、生態系を回しているのですから、何ともありがたい話です。

『腸と森の「土」を育てる』(著:桐村里紗)

◆腸内細菌の中で最も重要な菌って何?

ビフィズス菌や乳酸菌のような善玉菌、またブドウ球菌や大腸菌などの悪玉菌。しかし名前も覚えられないような数の菌が私たちの腸内にはたくさん住み着いています。その数はなんと300兆個、重量にして1.5㎏、すべてを広げるとテニスコート1面分の広さに相当します。その表面上に1000種類以上の細菌が群れをなして生息しており、その状態をお花畑に例えて「腸内フローラ」や「腸内細菌業」と呼んでいます。

まさに土の中に生息する無数の微生物と同様に腸という土壌の中に無数の細菌が共存しているのです。善玉菌、悪玉菌と便宜的に分けられていますがどの菌も互いに何らかの役割を果たしており、そのバランスをもって腸内環境は維持されているのです。

腸内細菌の中でも最も最近注目されているのが酪酸菌です。

この菌は乳酸菌やビフィズス菌のように食べ物からはとることが殆どできず、体内で生み出されていく菌です。

1)腸内を弱酸性に保つ環境を整える、

2)便秘の改善、

3)アレルギーからの防御、

4)免疫機能のバランスを整える、

5)肥満にならない、6)脳機能の向上、

7)発がん性物質の抑制

など多くの役割を果たしています。この酪酸菌や短鎖脂肪酸などの有用菌は、いわゆる健康に関わる全ての機能を担っているのです。酪酸菌とは様々な腸内細菌が役割を果たす上でのベースとなる環境を整えているのです。逆にこの菌が少なければテニスコート1面分の腸内細菌も十分に役割を果たせずバラバラな動きをしてしまうことで超重要な菌とも言えるでしょう。

腸内細菌に主に任せたいのは、人に分解できない植物の中の多糖類(食物繊維など)の分解です。ですから食物繊維を含む食品をせっせと食べることが土壌改良の基本になります。多糖類をエサにする腸内細菌は、ビフィドバクテリアや酪農菌など、人に有用な短鎖脂肪酸などの有機酸を分泌する発酵菌です。これらの有機酸が、成熟した土と同じように腸を弱酸性に保ち、有用菌が暮らしやすく、腐敗菌が暮らしにくい環境を作ります。

酪酸菌を増やすには食物繊維をしっかりとる事とアドバイスされています。海藻、果物、穀物、豆類がよいようです。

直接、酪酸菌を食事から摂取するとなると難しいですが、酪酸菌を腸内で育てることは食事内容を工夫することで充分可能です。酪酸菌のエサとなる食物繊維を多く含む食品を積極的に摂取することで酪酸菌の働きを活発にし、酪酸を増やすことが出来ます。食物繊維には水溶性と不溶性があります。水溶性は海藻類、果物類に多く、また不溶性は穀類や豆類に多く、腸内細菌のエサになりやすいのは水溶性の食物繊維です。腸活を意識するなら水溶性の食物繊維を意識して摂取しましょう。食物繊維は成人男性で1日あたりおよそ20g以上、成人女性で1日あたり18g以上摂取することが目安とされています。

【赤嶺コメント】昔から小生が提唱する考えと一緒のようだが、酪酸菌を中心とした主張ですね。それも正しいと思うが、体に重要な物質・成分産生の菌群も見てほしい。と、最近は世田谷食品の『青汁』を飲み始めたが、何だか調子いい!

◆ 【Q&A】医者と小生コメント(yahoo知恵袋より)

【Q】乳児のアトピーについて
現在1歳になる男の子を育てています。生後2ヶ月くらいの時から乳児湿疹があり3ヶ月ごろからステロイド治療をしています。
治ってはぶり返しで良くなる傾向がありません。現在はリンデロンVとヒルドイドを顔と身体に塗っています。それでも良くならないためセレスタミンを飲んでいましたが14日間飲んで治った為辞めたところ1週間位してからまた湿疹が出始め今は汁が出て赤くなっています。

これまで薬や脱ステ、病院を変えるなどいろいろ自分でできる限りのことをしてきましたが良くなる気がしません。東京でアトピーに強い医師や病院はありませんか?こうしたらよかったなどもあれば教えてください。

【医者ANS】知恵袋ナンバーワンの小児科医?カテゴリマスター

アトピー診療に携わっている者です。具体的にはステロイド外用薬、保湿薬、腸内環境の改善、ダニ・ハウスダスト・カビなどの抗原への対応、漢方薬などを使っております。多くのお子さんやご家族と約10年関わって来ました。

もしかしたらと思って回答します。

あらゆる皮膚疾患の増悪因子の一つに不規則な排便習慣が上げられます。お子さんはきちんと毎日排便がありますか?
もし排便習慣が不規則でしたら、これを先に改善させないと治療効果が上がりませんのでその点はご注意ください。

あと、リンデロンVなどのステロイド外用薬について適正な使い方を習った経験はおありでしょうか。刷り込むように塗っては治療効果が乏しくなりますよ。

十年一昔の言葉の通り、アトピー診療の世界では次々に新たな事実が発見され、エビデンスに基づいた治療によって確実に治療成績は向上しています。悪くなったらステロイドを使わざるを得ない、という際限のない繰り返しではお子さんも質問者さんも辛いでしょう。

最近はプロアクティブ療法と言って、悪化がない時にも定期的にステロイド外用薬を塗布することで長期的にみたステロイド外用薬の使用量を減らし、副作用の発現を抑えてつつ皮膚を状態を保つという治療法が一般的になりつつあります。東京都の事情は知らないので具体的な医療機関についてはお伝えできませんが、プロアクティブ療法に積極的に取り組んでいる医療機関を探してみてはいかがでしょうか。

【アトポスANS】

可愛い我が子の改善が見えない状況に心痛めていることと存じます。

今のお子様の症状にステロイド剤処置は危険です。この先、このまま沈静化することはあまり考えられません。一時期解決が見えたように思える時期はあるかもしれませんが、再発の可能性は大となります。

今の症状の根源解決が出来ていませんので。

この知恵袋にも皮膚科医・小児科医は登場しますが、症状の原因や解決策を提示した医者はいません。全てが薬処置です。必要なクスリ成分は自身で産生して作用させなければ、本当の体ではありません。その訓練時期がこの年齢なのです、、、それをクスリでは厳しいです。

少し勉強されて、ご両親でお子様を守るほかない日本なのです。この先、ステロイド剤薬害は起きると思いますが、誰も責任を取ることはしないでしょう。少しのお金をもらっても体は戻りません。今の成人ステロイド剤被害者も数百万人ですが、この方々のスタートは、この乳幼児期なのです。

国・医師会・製薬が三位一体で、お子様の体を壊しています。子供が痛がろうが痒がろうが死のうが、彼らは痛くもかゆくもないのです。

もう、あなたが主治医です、難しくありません。症状という結果には必ず原因があるのです。その原因を整備すれば改善することになりますね。1才ですから、離乳食も始まって普通食となりますし、自我に目覚め始めますので、目的とする皮膚改善は少し時間は要しますが、会得して実行すれば必ず自然改善します。

医者批判で読み辛いですが、本当なので仕方ありません。この事を言わないと、間違った情報の踊らされ、人生を崩す方々が多く居るので、少しでも速い改善をされ、明るい青春を過ごしていただきたいと思います。少し考えて行動する事が必要です。医者の理論を反対を見たり実行すると改善する不思議。

ということは、時間とお金を使って子供の体を壊しているということなのです。ま、社会に問題があることですが、我が子は自分で守ることです。

【赤嶺コメント】
プロアクティブ療法で本当の改善をみた方と会ってみたいですし、その後の追跡もしてみたいです。もうアトピー薬物医療は限界にきていると思われます。そして、新薬の結果も追跡確認してみたいですね

◆クイズに答えてアトピー商材を!

当選者の中から10名様抽選で。

今回の当選商品は

①四輝水2本

②ヨーグルビジン1缶

③血液型別乳酸菌1缶(血液型指定してください)

※前回86号のクイズの正解は【⑥】の「部屋に閉じ籠る」でした。

◆今月のクイズ

【Q】:体内で分泌される消化液の総量は、一日約8リットル、2リットルペットボトル4本分なのです。これらすべてが尿や便で排泄されるわけではありません。これら大量の消化液は、どこに行くのでしょうか。正解は「腸管が飲んでいる」、食べたものを溶かし、分解し、細かい分子になった栄養素は、消化液ごと腸壁から吸収しています。腸管は腸液という消化液を分泌しつつ、自ら再吸収しているのです。口から腸管までの消化液の名称を下記に示しますが、●●印の消化液を下記①~④の番号でお答えください。消化液は唾液、胃液、●●、胆汁、腸液の5種類です。

①肝液

②腎液

③肺液

④膵液

※ヒント:う~~ん?

●投票ご希望の方は、下記のアドレスへ 

回答先アドレス 
info@atoppos.co.jp

①お答え 番号でお願いします

②お名前(購入時の)

③希望商品

④ご要望 質問等(任意)

⑤メール件名 クイズ回答

をお書きになって送信ください。

※抽選は令和4年11月4日(金)です。(当選者は商品発送にて発表といたします)
※87号クイズ当選者への商品発送は10月7日(金)となります。

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最後までお読みいただきありがとうございます。

アトポスSP

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