赤ちゃんアトピーの原因

アトピーが急増する理由は?

昭和30年以前にはなかったこの皮膚炎が、
今これほど急速に増えているのは
何故でしょう。

たった50年で人間の遺伝子が変化など
するはずはありません。
ならば環境変化のせいでしょうか?

確かに利便性を追求したことで、
自然環境も体内環境も化学物質によって
汚染され、それらが負の遺産となって
子ども達に引き継がれていることは
間違いないでしょう。

すでに日本の赤ちゃんの4人に1人が、
生後まもなくからアトピー性皮膚炎を
発症しています。
この年々増え続ける生まれながらの
アトピーの原因が、すべて環境変化にあると
すれば、そこを根本から見直さない限り
アトピーは増え続けることになり現状のまま
世代が入れ替われば日本人口の半分は
生まれながらのアトピー性皮膚炎……。

怖い……怖すぎる。

あの辛さを半分の人々が受けたのなら、
日本の運営さえ難しいでしょう。
いや、それ以前に沈没かもしれません。

かと言って、今の社会環境(水・食・空気他)
を即座に変えることは不可能でしょう。

でも……考えてみてください。

同じ環境下で生まれているにも関わらず、
4人に1人の赤ちゃんが発症し、
残り3人の赤ちゃんは発症しない。

この差は何なのでしょうか。

「遺伝です」「環境変化です」だけでは、
到底説明できません。

けれど、もしここを理解できれば、克服の
突破口となるとは思いませんか?

そこに着目した私たちは発症した方々の
環境を徹底的に聞き取り調査しました。

そして、下記のような共通点を
探し当てたのです。

◆0歳から発症した保護者からの聞き取り

  1. 出産前に産道殺菌のために「膣抗生剤」を投与された
  2. 黄体ホルモンの投与があった
  3. 帝王切開だった・切迫早産となった
  4. 母親がアトピー性皮膚炎の場合、アトピー発症率が高い・母親の過剰なストレス
  5. 妊娠中に性交渉がなかった
  6. 出産後1ヶ月以内に抗生剤投与があった
  7. 黄疸診断があり紫外線照射を行った
  8. ステロイド処置と保湿剤処置を行った
  9. ご両親・祖父母のアレルギー暦のない方が多かった
  10. 10件以上医者を歩き回ったが納得のいく説明がなかった

◆1~2歳から発症した保護者からの聞き取り

  1. 少しの湿疹にステロイド剤を使用した
  2. 風邪引きに抗生剤を長期間使用した
  3. 保湿剤を長期間使用した(特に冬場)
  4. 環境変化(引越しや異常気象、暴力等)による自律神経異常
  5. 離乳食により発症
  6. 砂糖の大量摂取
  7. 牛乳の大量摂取
  8. 長時間の入浴
  9. 喘息で吸入したステロイド薬の影響で皮膚まで発症した

◆3歳~第二次性徴期前に発症した保護者からの聞き取り

  1. 湿疹や虫さされ、火傷にステロイド剤を使用した
  2. 風邪引き毎に抗生剤を長期に使用した
  3. 砂糖(ケーキやスナック菓子等)の継続摂取があった
  4. 牛乳をがぶ飲みしていた
  5. 長時間入浴が多かった(特に冬場・・親も進めた)
  6. イミングに通って皮膚が弱くなり、ステロイド処置
  7. 環境変化(引越しや異常気象、暴力等)による自律神経異常

◆第二次性徴期以降に発症した方からの聞き取り

  1. いじめにあっていた
  2. 受験ストレスで発症した
  3. 就職時期に発症した
  4. 恋愛関係のストレスで発症した
  5. 家族ストレスで発症した
  6. 会社勤めによるストレスで発症した
  7. ステロイド剤処置以降改善しなかった
  8. 洗顔のし過ぎで顔が赤くなりステロイド剤処置し治らない
  9. 風邪引きが多く抗生剤処置が続いたことで発症
  10. ピーリングエステをして発症し戻らない
  11. 妊娠して発症した(昔から少し症状はあった)

以上が、数年間かけて聞き取りした結果です。

さてあなたは、この結果から
何を感じましたか?

ここから少し難しい話になりますので
順を追って説明いたします。

産道には、素晴らしい仕組みがある。

この聞き取り内容で、まず私たちが
注目したのが、0歳児からの発症者の
母親の大半が、産前産後に病院処置を
数多く受けていたということ。

一方で、1歳以降に発症した子の
母親の大半は、そのような処置を受
けていなかったということ。

つまり、0歳児のアトピーの原因は
そこにあり、これらの病院処置に
よって、母体と赤ちゃんの体内で
なにが起こったのかを探れば、
アトピーの根本的な解決に繋がる
はずだと考えたのです。

その答えは健康な赤ちゃんとアトピーの赤ちゃんの便をそれぞれ検査していくことで明確に見えてきました。

腸管内には多くの細菌が棲息している
のですが、アトピーの赤ちゃんから
採取した便は、

有用菌群の一種である乳酸菌が極端に少なく、雑菌群が多く繁殖していました。

つまり生後間もなくから腸内環境のバランスに大きな乱れが生じていたのです。

体内細菌の研究を長年続けている
私たちの目からすれば、これは大変異常な、
驚くべき事実でした。

本来、生まれたばかりの赤ちゃんの
腸管にはたくさんの乳酸菌が
生息しています。

でもお母さんのお腹の中は無菌ですから、
少し不思議ですよね。

実は赤ちゃんは生まれてくる際に
お母さんの産道を通して乳酸菌を
受け取るのです。

母体は出産間近になると、胎児に
この社会で生きる条件としての
免疫を移譲するために多くの乳酸菌
(エンテロコッカス・アビウム、
エンテロコッカス・フェカリス、
エンテロコッカス・フェシウムなど)
を産道へ集合させます。

赤ちゃんはその 乳酸菌を受け取ることで免疫を確立させ、この雑菌社会で生きる条件を、生まれた瞬間から作り出すのです。

しかし……産前の膣内検査で陽性が
出ると、産婦人科医はその大切な産道に
悪気なく抗生剤を投与します。

本来はこのような乱暴な処置を
行わずとも一般的な雑菌であれば
仮に感染して生まれても胎便で
自力排泄できるのですが、医師は
微々たる雑菌でも徹底して排除
してしまいます。

すると当然ながら 雑菌と共に産道の
乳酸菌も排除され、赤ちゃんはお母さんの
乳酸菌を十分に受け取れない状態で
生まれてしまいます。

結果、生後まもなくから免疫機能が乱れ、
アトピーを発症したと考えられるのです。

アトピーの赤ちゃんの便には乳酸菌が
少なかったのもこのような理由からです。

また、 帝王切開の場合も産道を
通過しないため乳酸菌を正常に
受けられませんから帝王切開で
生まれた赤ちゃんにアトピーが発症
しやすいという結果も理解できます。

もちろん分娩室の環境にも大きく
左右されますので、帝王切開で生まれた
赤ちゃん全員が発症するということ
ではありませんが、非常に確率は高く
なります。

発症しなくても風邪を引きやすい
などの免疫系のアンバランスは
多く見られるのです。

さらに、お母さん自身がアトピー
である場合も注意が必要です。

彼女たちの腸管内に棲息する
乳酸菌は、

アトピーでない方の
100~10000分の1ほど

であることが便検査で
分かっています。

腸管と産道の菌は繋がっているの
で当然出産時にも乳酸菌の移譲が
不十分となり、赤ちゃんもアトピー
になりやすくなりますが、
妊娠中に正しい腸内細菌整備を
行っていればお母さんが
アトピーであっても 赤ちゃんは
アトピーになりにくくなるのです。

つまり、0歳から発症する
乳児アトピーの原因は遺伝と関係なく
妊娠中に産道と腸管の整備を
心がけることで十分回避できるのです。

けれども、注意すべき点は
産後にもあります。

医師の 過剰な産後処置によって、
せっかくお母さんから受け取った乳酸菌を
減らされてしまう 恐れがあるからです。

生まれた赤ちゃんの黄疸数値が
少しでも高ければ紫外線治療、
菌やウイルスが見つかれば抗生剤や
抗ウイルス剤を投与するなど、
念のためと称した様々な処置によって
小さな赤ちゃんの腸管バランスは
簡単に乱されてしまうのです。

本来、自力で生まれてきた赤ちゃんは
自力で解決する体を持っているのに
医師は検査数値だけですべてを
決めてしまいます。

そして、過剰な処置をした結果、
赤ちゃんは自力解決できない体と
なってしまうのです。

アトピーの根本原因は、菌にある。

アレルギーと腸内細菌の関係性については、
ようやくここ数年で世間一般にも浸透
してきましたが、 私たちがこの関係性を
発見した20年前には多くの医師から
「腸内とアトピーは無関係だ」
と大批判 されました。

そして恐ろしいことに現在もなお
医師の大半は薬品が腸内環境に
大きな影響を もたらす事実を軽視し
乳酸菌などの有用菌群が人間の命を
守っていることも知りません。

産道の素晴らしい仕組みも
産婦人科医でさえ理解していない
のです。

もし彼らにその知識があればこれほど
多くのアトピー児は生まれなかった
でしょう。

(もちろん、帝王切開など母子の命を守る
ためのやむを得ない処置もありますが……。
それでも、少子化に伴う治療費稼ぎ目的の
不要な処置が多すぎるのです)

さて、説明が長くなってしまいましたが、
以上の流れから0歳児のアトピーの原因が
腸内環境の乱れにあると考えた理由は
理解していただけたと思います。

では、1歳以降からの発症の場合は
どうでしょうか?

改めて1歳以上~成人の方々の
聞き取り調査に目を通していきますと
抗生剤やステロイド剤の長期使用、
生活習慣の乱れ、
過剰なストレス
などが共通項目として浮かび上がって
きます。

そしてこれらの全ても、結果的には
腸内環境の乱れに繋がるのです。

ここまでをまとめますと以下の通りとなります。

  • アトピーの根源は腸内細菌の乱れにある。
  • 乳酸菌などの有用菌群は正常な免疫機能を作り上げる上で欠かせない存在である。
  • 有用菌群が激減した結果、免疫機能に異常が生じアトピーは発症する。

免疫機能と有用菌群の深い関わり。

ちなみに、
アトピー性皮膚炎は別名
「免疫過剰」 と言われています。

免疫が過剰……つまり免疫が強いというなら
むしろ良いことのような気がしますね。

そう、実際のところアトピー性皮膚炎などの
免疫過剰状態の方は免疫低下が原因の「ガン」
にはならないのです。

当然、風邪もあまり引きません。
けれどもその代わり正常な人間なら
なんともない食材や環境にも体の
防衛反応が過剰に起こり、
結果アトピーなどのアレルギー反応が
出てしまいます。

口から取り込んだ食べ物などは
通常であれば腸管内を通る際、
体に吸収されやすい成分に分解
されますが腸管内の有用菌群が減少すると
本来は弱酸性に保たれているはずの粘膜が
中性に傾きその中性に傾いた環境を好む雑菌が
繁殖することで粘膜自体が崩れていきます。

すると、口から取り込んだ物質
(主にたんぱく質)の分解が正常に
行われなくなり最終分解の
手前の状態(中間物質)で吸収され
血中に侵入し続けた結果、
過敏になった体の免疫機能がそれらを
異物と判断し、体外へ排出 しようと
試みます。

その排出時に重要になってくるのは
排泄器官である肝臓機能ですが
通常よりも中間物質が多く肝臓に
送り込まれていけば、当然機能は
低下していきます。

そして、 個人差はあるものの
およそ2週間~3ヶ月の間で肝臓は
オーバーフローを起こし、
最後の排出器官である皮膚に痒みを
与え爪で掻き破らせて強引に排出
することになります。(特に耳の
付け根、下頬、鎖骨周辺から胸部、
手足関節内側などのリンパライン部)

この症状こそが一般的に
「アトピー性皮膚炎」
と呼ばれる症状の第一段階なのです。

アトピーの痒みや湿疹は、生きるために起こる。

このように痒みや湿疹というカタチで
皮膚からの排出が始まり、それが 長期化
していけば、アトピー症状の第二段階
となる皮膚粘膜の崩れが起こります。

崩壊のメカニズムは、腸管粘膜と
全く同様で腸管の粘膜形成が乳酸菌などの
有用菌群の働きによるものであるように、
皮膚粘膜も有用皮膚常在菌によって
健やかな弱酸性に保たれ中性環境を好む
雑菌群の繁殖を抑制しています。

この有用皮膚常在菌は、好気性の上層部と
嫌気性の下層部の二層構造になって
弱酸性の肌バリアを作っているのですが、
湿疹や搔き壊しによって皮膚が傷付くと
嫌気性の有用皮膚常在菌までダメージが
及び、徐々に減少していきます。

そうなれば皮膚粘膜は崩れ弱酸性で維持
していた皮膚は空気中と同一の中性となり、
空気中に棲息する雑菌やウイルスを含む
異物が侵入しやすくなります。

すると体の免疫機能は、侵入阻止の手段
として侵入口に痒みを感知させ、
掻くことで雑菌などの異物排除を行う
のです。

つまり アトピーの痒みは肝臓で処理
しきれなかった物質を排出するためと
崩れた皮膚粘膜から侵入する雑菌群を
排出するために起こる のです。

確かに、掻痒行為すれば皮膚粘膜は
傷付き症状範囲は拡大しますが
かといって防衛反応である痒み
そのものを薬などで抑制しても解決に
ならないどころか、結果的には
アトピーを長期化させる可能性が
あります。

また、掻くのを我慢するのも
強いストレスになり体内の活性酸素が
増加し、ミネラルバランスを
崩してしまいます。

ですから、こうした免疫異常を
引き起こした 腸管の整備を 早期に
行うことが唯一の根本解決 となるのです。

ここまでの要点をまとめますと、

  • アトピーの根源は腸管粘膜に棲息する有用菌群の減少にある。
  • 有用菌が減れば、弱酸性の粘膜は雑菌群の好む中性に傾き粘膜機能が崩れる。
  • 食物(主にたんぱく質)を腸管で正常分解できなくなると、肝臓がオーバーフローを起こす。
  • 過敏となった体の免疫機能は最終手段として痒みや湿疹を出し、皮膚からの排出を始める。
  • 痒みや湿疹が起こると皮膚が傷付き、腸管粘膜同様の流れで皮膚粘膜も崩れる。
  • 肌バリアが低下した結果、雑菌群が侵入し、防衛反応として炎症と痒みが起こる。

そして、この状態を改善する方法は以下の通りです。

  • まずは最重要となる腸管の整備を行い、一定量の有用菌群が棲息できるようする。
  • すると食物を腸管で正常分解できるようになり、肝臓機能も回復する。
  • 皮膚からの排出がなくなることで、痒みや湿疹も止まる。
  • 皮膚症状が止まれば徐々に皮膚粘膜も回復していき、雑菌侵入が起こりにくくなる。
  • 次第に体の免疫機能が正常化していく。

ここまでの回復期間には、各々の環境に
よって差は出ますが根本から着実に
改善していくことは間違いありません。

人間は、無数の有用菌と共存することで生きている。

ここまでお読みになれば、いかに国が
定めたアトピー治療の基本ガイドラインが
おかしいかに気付くのではないでしょうか。

スキンケア・薬物療法で解決できるほど、アトピーは単純ではありません。

強烈なステロイド剤の力で一時的に
改善しても根源解決ができていないのだから、
ストレスや環境変化によって再発してしまう
のは当たり前です。

つまり医師たちは体の全ての粘膜には
「有用菌」が棲息して異物の侵入を
阻止しているということを全く理解
していないのです。

だからこそ、何十年経っても
アトピーを根本解決できず、
「アトピーは遺伝です」
「一生のお付き合いです」
などと無責任な発言をしながら、
国が定めたステロイド剤に頼った
マニュアル治療を
続けるしかないのです。

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