みなさん、こんにちは。
アトピー完全克服理論
「ノーベル賞レベルメソッド」開発者の
赤嶺 福海です。
今回も、前回に引き続き、アトピー克服のための
正しいスキンケアについてお話していきます。
メルマガ第6回、7回の内容とやや重複する内容ですが、
アトピー克服には大切な内容ですので、
おさらいも兼ねて、ぜひ最後までお読みください。
VOL-21◆脱入浴・脱保湿のすすめ
前回までの内容をお読みいただいた皆様は、
アトピー性皮膚炎は異物排除のために起こり、
皮膚患部は常に雑菌感染の危険に晒されていることが、
十分に理解できたかと思います。
そして、
アトピーを根元から改善し克服する一番の近道は、
乳酸菌摂取と弱酸性ローションの塗布
であることもお伝えしました。
しかし
弱酸性ローションの効果を最大限まで発揮するには、
これからお話する
脱入浴・脱保湿の実践が必要不可欠なのです。
何故なら、
水や保湿剤もまた空気中と同じ
ph7の中性だからです。
つまり、入浴や保湿によって雑菌が好む環境を
容易に作り出してしまうということです。
アトピーの克服には
まず第一に腸管粘膜の整備、
そして
第二に炎症部位に瘡蓋を早く作ることが重要です。
多くの方の場合、
腸管が正常化し内部からの排出が止まれば、
皮膚の炎症部に発生する
ジュクジュクした状態も落ち着き、
徐々に瘡蓋が作られていきます。
しかし入浴すると、
空気中の数十倍強い浸透圧によって
やっとできた瘡蓋はすぐにふやけて剥がれてしまい、
水や空気中を好む雑菌群の侵入を容易にしてしまいます。
特にアトピー症状の皮膚は、
通常の皮膚よりも粘膜に隙間が多く
酸素の侵入も非常に多くなりますから、
粘膜下層に棲息する嫌気性の有用菌は
酸素を受けて死滅していき、
やがて
皮膚自体が雑菌群の好む中性に傾いていくのです。
また、
空気中に存在する雑菌群は、
水分を媒介にして
20分に1回の増殖
を行うことが分かっていますから、
炎症部分を濡らしたり、
瘡蓋が剥がれてジュクジュクした状態で
黄色ブドウ球菌などと接触すれば、
一気に感染し炎症範囲は拡大していき、
「とびひ」や「水疱瘡」「カポジ水痘」など、
厄介な感染症を引き起こすこともあるのです。
加えて、アトピーの方の中には、
風呂上がりに異常な痒みが出る方もいらっしゃいます。
通常、風呂から上がると汗を出すことで
上昇した体温を 正常化していきますが、
アトピーの方の場合は、自律系への感知情報が逆転して
熱を体内に閉じ込める方が多く、
その熱を出さなければ体は平熱を保てなくなるので、
体に痒みを与えて掻くことで、
柔らかい皮膚部位や傷のある部位から
熱を放散させるのです。
また、
お湯で柔らかくなった皮膚は
掻けばすぐに破れますので、
さらなる感染条件を作り、
炎症部位が拡大します。
このような理由から、
当方では『脱入浴』をおすすめしているのです。
日本の「きれい好き」慣習からして、
異常とも思える改善方法ですが、
結果から見ればこの方法を実践した方と、
そうでない方の改善には大きく差がつきます。
まだ当方でも、
現在ほど強く脱入浴指導していなかった頃には、
改善途中で入浴を再開させてしまい、
一気に悪化した方々が数多くいらっしゃいました。
(本当に恐ろしいスピードで感染するのです……。
その後のご本人・ご家族の 落胆振りには声も掛けられないほどでした)
現在では、
脱入浴の説明を徹底していますが、
それでも大抵の方は、
「不潔ねぇ……体が臭くなりそう」
「外出できなくなる」
「頭がすぐ痒くなるので洗髪は欠かせない」
などの反応をされます。
そのような場合は無理強いはせず、
「う……まぁ、2、3日に1回さっとシャワーを浴びる程度であれば……
その代わり、風呂上がりはすぐに押さえ拭きして弱酸性ローション処置ね」
などと、症状やその方の意見によって
少し譲歩することにしています。
(経験上、アトピーの方は乾燥肌の方が多いので、
ローション処置だけでも4日くらいは完全に脱入浴しても平気ですが、
無理強いしてストレスになるのも良くないですからね……)
それでもやはり理想は脱入浴です。
脱入浴すれば、雑菌群やウイルス群の感染率はぐんと下がり、
瘡蓋も維持しやすく、体温も上昇しません。
アトピーの方にとってはいいこと尽くしなのです。
保湿剤の危険性についても入浴とほぼ同様です。
まず第一に、油分を含んだ保湿剤の大半は
水と同じph7の中性で作られているため、
これを毎日何度も肌に塗って密封状態にすると、
皮膚粘膜上層部に生息する好気性の有用菌が減少死滅し、
中性に傾いた肌は、細菌感染を起こしやすくなります。
また、
皮膚粘膜下層部の嫌気性の有用菌は、
肌の乾燥を察知すると
皮脂を分泌させるよう働きかけると
前回お話しましたが、
油脂系の保湿剤を長期に塗り続けていると、
皮膚は保湿剤の油分を皮脂と勘違いし、
自ら皮脂を出して保湿する力が低下していくのです。
そして、
アトピーの方々にとって 最も危険なのは、
保湿剤で患部を保護し続けていると、
湿疹を通して外に排出されるはずの体内異物が
出口を失い、
無理矢理に他の部位から排泄を始めるので
症状範囲が拡大 してしまうのです。
すでに何度もお伝えしていますが、
アトピーの湿疹は、体内の異物排泄のためです。
言わば湿疹は体内を正常に保つための浄化口ですから、
異物排除の原因を解決させないまま保湿剤で
湿疹を保護しても逆効果になります。
確かに、空気中の雑菌との接触を油分で
物理的にブロックすることで、
一時的に良くなるようにも見えますが、
最終的には上記で説明した経緯を辿ります。
これらの作用は、
馬油や精油など自然の素材であっても
ほぼ同等と言えるでしょう。
アトピーのスキンケアで重要なのは、
有用皮膚常在菌を意識することです。
そのためには、
脱入浴・脱保湿の実践は欠かせないのです。
◆アトピーに必要なスキンケアのまとめ
(1)炎症部位にすでに棲息している雑菌群を弱酸性ローションで排除し、
肌表面を有用菌が棲息しやすい弱酸性で維持させる。
(抗生剤や殺菌剤は有用菌まで死滅させ肌を中性にしていきます。保湿剤も同様)
(2)脱入浴・脱保湿を行い、炎症部位やその周囲の皮膚を濡らさないよう心がけ、
感染条件を最低限に止める。濡れた時はすぐに押さえ拭きして弱酸性ローションを塗る。
つまりは、
弱酸性ローションを塗って、極力患部を濡らさない。
これだけで、黄色ブドウ球菌などによる
厄介な感染症を防ぐことができ、
有用菌の棲息する健康な肌に繋がっていきます。
そう、方法はとてもシンプルなのです。
ステロイド剤やら抗生剤やら保湿剤やらを
追加していくから、
それらをいちいち洗い流す入浴が必要になるなど、
徐々にややこしいことになるのです。
アトピー克服のためのスキンケアについては以上です。
次回は、
アトピーの痒みストレスが
体にもたらす害とその対処法について、
より詳しくお話していきます。
発行責任者
一般社団法人 アトポスSP 赤嶺福海
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