皮膚科医Tさんのアトピー論を斬る 【22】『ステロイド恐怖症患者を巡る忘れられない一言』

アトピー批評

『ステロイド恐怖症患者を巡る忘れられない一言』

この皮膚科医は、20数年前から因縁の先生でもあります。アトピー論ゼロで、ステロイド剤一本の治療で多くの犠牲者を作り上げた被害者製造病院 『金●大学病院 皮膚科』のトップでもありました。アトピービジネス論を主に皮膚科学会の重鎮に可愛がられましたが、数年後からは捨てゴマの運命。

今は退官され、訪問診療を始めています。、毎日のブログ書き込みで、今のアトピー治療レベルが判りました。25年前の理論は寸分の狂いもありませんでした。ちなみに、彼とは同年齢、アトピー研究経歴もほぼ25年一緒です。

ここに今回のテーマ『ステロイド恐怖症患者を巡る忘れられない一言』を批評してみよう。さて、今回はどんな勘違い理論が書かれているのでしょう?

ステロイド恐怖症患者を巡る忘れられない一言【1】

ステロイド恐怖症患者さんを巡ってはいろいろな体験がありました。その中で、「忘れられない一言」でまとめてみたいと思います。脱ステ歴20年の30台の女性に連れ添ってきたお父さんの一言です。「これまで本人のやりたいようにさせていましたが、まるでカルトに娘を取られたような気持ちです。」この患者さんは、引きこもりでしたが⇒アパートを借りて独立⇒コンビニでパートの仕事⇒児童館の正規職員となり、重症だったアトピー性皮膚炎も略治しました。

【赤嶺コメント】
厳しい20年でしたでしょうね。10代の一番楽しい時期をステロイド剤の副作用で奪い取られてしまいました。ステロイド剤離脱に至った経緯が聞きたいですね、その後の処置をどうしたのか、その如何によって長短あると思いますが、ご両親としては見てはいられなかったと思います。ステロイド剤離脱に至った原因はご両親にあったかもしれません。『ステロイド剤を使用してもすぐに悪化するし、何時になったら私の皮膚はみんなと同じピカピカになるの?もう、お父さんやお母さんの言う通りにしても良くならないのが判った、自分の一番いいと思う治療をするわ』というような感じでしょうね。お父さんのコメントから推察できます。結婚も出来ずに子供も産めずに30代となれば、ご本人も焦るし、周囲も見てはいられないことでしょう。今回の処置は良かったとしても、この先どこで再度離脱するのでしょう。このまま進行して肝腎臓を壊し、自律系のバランスを失い老人となるのでしょうか?まだ50年あるのにね。・・・・でも、この間に結婚して子供を産むという幸せを手に入れれば、結婚へのストレスは一切なくなりますから、改善も可能となりますね。

ステロイド恐怖症患者を巡る忘れられない一言【2】

「ステロイドでは幸せになれない。」脱ステ歴20年の中年女性が妹さんと来院されたことがありました。症状は顔がメインで、標準治療ですぐよくなりそうでした。ところが、患者さんは一切薬物を使わずに、生活指導だけで治療して欲しいというのです。それは、コックさんに包丁を使わずに料理しろというもので、私はできないと答えました。ところが、患者さんから返ってきた言葉は「先生、ステロイドを使って良くなっても私は幸せになれない。」と言われて困ってしまいました。妹さんのアドバイスで、その日は一旦帰っていただいて、結局後日来院されてステロイド外用薬の治療を開始しました。約8年通院して、治癒して通院は終了しました。「やっぱりステロイドを使っているから幸せではないですよね。」という私の質問には「いいえ、十分幸せです。周りの人からどうして急に良くなったの?」と聞いてもらえるからとのことでした。めでたしめでたし。

【赤嶺コメント】
先生の処置する強烈な(ストロンゲスト)ステロイド剤を処方すれば、一時的な改善はみられるのは当たり前。あなたの力ではなく、恐ろしい魔薬の力です。その力の強いほど、一部の改善は見られてもその裏に存在する正常を保つために必要な臓器や機能が失われていることを知ることが必要です、先生。特に肝腎機能の疲弊は、克服のための条件を大きく後退させることになりますよ。
ここでも同様に、離脱前の処置経緯をお知らせすることも、この内容を書くための礼儀でもあります。当然、ステロイド剤での解決が出来なかったから脱ステしたのです。そして、今回も苦しいけど、今を乗り切るために行った処置で一時解決は見たが、この先の不安は本人大きくのしかかり、薬に手を出したということ、自力で解決できなかったという屈辱感を味わっていることと思います。で先生、この先のシミュレーションはできているのですか?え、ここがゴールですか?目出度し目出度しって、、、この先が一番大事なんですよ。また苦い思いをさせないでくださいね。

ステロイド恐怖症患者を巡る忘れられない一言【3】

「ステロイドを続けるなら離婚しましょう」ある時、両親が兄弟姉妹3人のアトピー性皮膚炎を連れて受診した家族がいて、父親は私の知り合いの息子さんだったのですが、母親は熱心な脱ステ信者で、診察の間や説明の時間にもほぼ一切口をきいてくれませんでした。父親は薬の塗り方をムービーで記録していくくらい熱心な保護者で、初診から1週後にもかなりな改善が得られ、翌週受診後には次の夏休みでよいということで、予約を取って帰りました。事件はその翌週に起こったのです。それまで、2週間の治療は父親に任せていたにもかかわらず、当然母親が「ステロイドを2週間以上塗ると依存症になるの。今夜あなたが薬を塗るのなら、離婚しましょう。」と言ったので、父親もびっくりして治療中断をやむなくされたとのことです。「ステロイドを続けるなら離婚しましょう」というコメントは患者の祖父経由で聞いた話ですが、診察室での母親の厚い壁のような雰囲気から、離婚うんぬんの話を聞いても驚きはしませんでした。ちなみに母親は自然食でいろいろな病気を治すという自然食絶対のNPOに心酔しているようですが、調べてみるとこの代表者は通販の食料品会社の代表でもありました。

【赤嶺コメント】
この療法は、家族全員が理論共有しなければ解決には至りませんよね。特に、お子様の処置には夫婦の共同作業は絶対条件となります。このことの理解のない指導者は、この自然食品の代表者と同様、いろいろな思惑で処方されるステロイド剤処置の先生と変わりませんね。
ステロイド剤がなぜお子様に良いのか、何故自然食品がダメなのか、その理由を皆さんが判るように説明し理論共有し進まなければ、解決には至りません。母親は、お子様と直結となりますので特に重要なポイントです。そのことを理解して説明し、聞く耳持たないのであれば治療を進めないことです。当方で、この様な行為が行われた場合は、その時点で終了です。いくら片親が懇願しても進行には至りません。『他にも素晴らしい先生がおられますので、情報収集して行かれるか、当方理論は殆ど公開(一部非公開)していますので、読まれて進まれるのもよいでしょう、克服商材・サポートはありませんが』と言ってお帰りになっていただいた方もいます。ただ、殆どの方々が再来訪されて、進まれています。でも、この忘れない一言の書き込みは、文章が長くなりましたね。

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ステロイド恐怖症患者を巡る忘れられない一言【4】

「先生、何人から薬害訴訟受けています?」世の中が「ステロイドバッシング真っ盛りだった頃の患者さんの一言です。脱ステロイド歴10年で結婚式を数か月後に迎えているというので真面目に治そうとしているのかと思いきや、ステロイドを使う気はなく、ステロイドを使う皮膚科医の診療態度を見学に来た感じでした。その挙句に「先生のように積極的にステロイドを使っていると膨大な薬害を起こしていると思いますが、訴訟になったのは何件ですか?」と聞かれました。ちなみに生涯訴訟を受けた件数は0です。更に、この女性に(全身苔癬化で多くの落屑あり)「こんな状態で結婚式は婚約者に気の毒でしょう。しっかり治療しましょうと治療を勧めました。」返事は「彼が今のままでいいと言ってくれているので…」ごちそうさまでした。

【赤嶺コメント】
『婚約者に気の毒でしょう』は、医者の発する言葉ではありませんね。女性をセックス対象とみていることから発せられる言葉です。この言葉は、若い女性を全裸にする治療にもつながります。『薬害訴訟はゼロです。で、あなたはここに来て当方の治療を受けられますか?』でいいのです。この女性の裏側には、子供のころからステロイド剤処置して、この様な体になったことの恨みなんです。あなた自身はテレビや新聞・週刊誌などに登場して有名だったから、どんな人間なのか、勇気を出して確かめに来たのです。凛とした態度が欲しかったですね。この女性は、帰りに『な~んだ、そのあたりの皮膚科医となんも変わらないや、馬鹿な奴。厭らしい顔をして』っと、婚約者に失礼でしょうっというあなたのコメントと目つきにそんな感じがしたと思いますよ。このコラム最後の『ごちそうさまでした』もあなたの性格を表すマイナス点です。

ステロイド恐怖症患者を巡る忘れられない一言【5】

「何年!何月!何日!までステロイドを使えばいいのか、中止できる日をはっきりしてください。」今から約10年ほど前の大学進学直前の女子高性の一言です。脱ステ歴は半年ほどでしたが、その間に学校の成績が下がり、志望を変更せざるを得なくなったようです。何とか東京に転居するまでの間にコントロースして欲しいという母親の意向とは裏腹に、本人はどうしてもステロイドの使用に同意しません。もし使うとしたら、終了日を特定しろというのです。「それは、無理や。患者さんによって経過も違うし、まじめ度も違うし・・・」次に患者さんから出された提案は「自分からの質問にすべて答えたら、ステロイドを使ってもいい」というものでした。それで、患者さんからの質問に答える時間が続いたのですが、結局1日では終わらずに、計4日合計240分の説明を要しました。最後に、患者さんがにっこり笑って「先生の治療を続けます。」と言ってもらった時には嬉しかったです。その後、患者さんの通院はほぼ年1回でコントロールは良好で、大学のミスコンでも準ミスになり、今は某製薬会社で働いています。

【赤嶺コメント】
240分(4時間ですね)の説明ですか、そんなに標準治療の説明に掛かりますかね。患者さんがにっこり笑って、先生の治療を続けますって、もうステロイド剤治療は始めていたんですね。指導者は、クライアントに安心を与えるために、理論と大方のシミュレーションは提示するものですよ。どちらにしろ、患者さんが大学生活を楽しく過ごせたこと、製薬会社へ勤務されたことなど含めてよかったと思います。この楽しさが続けば最高ですね。ステロイド剤による影響如何、現在ステロイド剤なしの生活なのかも知らせてくれれば、読者も安心すると思います。大学の準ミスなので、特に覚えているんですね、、、、先生の性格よく見えます。永年、、、単身赴任だったから・・・・・。まさか、事件は起こしていないでしょうね、、、。

ステロイド恐怖症患者を巡る忘れられない一言【6】

いきなり「ステロイド」の話を切り出して欲しくないです。極端な患者さんで「まさかこの病院ではステロイドを使うのではないですよね。」といきなり言われたことがあります。その患者さんは脱ステ歴20年で、外勤先の診察で十分時間が取れるはずもないので、その日は一旦受診取り消しにしました。そしてステロイドを使う方向で、大学病院でじっくり話をしませんかとお願いしたところ、後日大学病院を受診してくれました。約2時間の説得でステロイドの外用を開始し、5年くらいを経て年1回受診で微量の処方で大丈夫にコントロールされました

【赤嶺コメント】
どの患者さんも『ステロイド剤でない解決策を教示してほしい』と思っているのです。だって、この様になった最初の原因はステロイド剤で、一時的な改善はみられるがすぐに再発し、どんどんと拡大し、他の問題も発生することから、将来が不安なんですよ。不安で不安でたまらないんですよ。その気持ちを意識して診察にあたることが重要です。目標とするところは、ステロイド剤なしで普通の生活ができることなんです。この患者さんも、5年経過してステロイド剤少量コントロールとのこと、一生で約1gしか産生しないステロイドホルモンのこと知らないからバンバン投与して安定させれば改善させたと思っているあなた、それが大問題なのです、その方の人生を壊すのですよ。その後また厳しい状況を余儀なくされるのですよ、その責任、大丈夫ですか?

ステロイド恐怖症患者を巡る忘れられない一言【7】

成人のアトピー性皮膚炎の患者さんの場合ですが、親とか兄弟とかキイパースンが一緒に来院している場合は、最初から診察室に入ってほしいです。入院の説得とかいろいろ話してから「今の話、連れにもう一度話してもらえます?」と言われると正直疲れます。最近はできるだけ最初に「今日は一人で来られました?」「誰か付き添いは?」と聞くようにはしていますが。

【赤嶺コメント】
事前にお知らせした方が良いですよ。キーパーソンというより、家族全員の理解が必要なんですから、全員呼んだらいいのです。あまりいっぱいだと、質問が多くて怖いからですか?『先生、いったいこのアトピー性皮膚炎というのは、何が原因なんですか?遺伝ですか?当方家族には一人もいませんが?』と言われるのが一番怖いんですよね。本でも遺伝説が中心ですもんね。私から言わせれば『未だにアトピーは遺伝だという馬鹿な医者がいるようだ』となりますが、そのことを理解できていないで治療ができるのだろうか?と不思議でなりません。でも、数万人の皮膚科医は、それでまかり通っていて現存しているという不思議な日本医療、いや不思議な皮膚科学会。ま、製薬会社なしには生きてゆけないようになったからでしょうね。『これではだめだ』と旗振る皮膚科医グループも一部要るが、それらの医師は目的が違うようだ。

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【まとめ】

アトピー患者はね、皮膚科医や小児科医を恨んでいるということを根底に、診察しなければ対応できませんよ。家族も恨んではいるけど、家族も医者の言う通りにすれば良くなると思っていたから進めたけど、結果的には、厳しい思春期を過ごし、恋愛も自由にできず、結婚も遅れ、この原因はアトピーだと思っている方が少なくはないのです。

医者は、病気を治す職業、サービス業ではないのだとも思っている。医者は頭がいい、だからあなたの言う『ありきたりの病気』など簡単に治せると思っていたのです。

しかし、どうでしょう、結果はさらに厳しい状況となり、質問しても逃げるばかりの返答しか得られず、多くの患者は脱ステへ逃げて行ったのですよ。薬を使わない結果が、見るも無残な姿に変貌するのです。その状況に切り替えたのがあなた方皮膚科医なのですよ。もう、そろそろ反省し、本当の医療に目覚めるときですよ。この独立を機会に本当の医療を目指してください、『先生に出会えて本当に良かった』と薬のない幸せを味合わせてやってください。

あ、で、お孫さんにステロイド剤塗りましたよね、その後、何のコメントもありませんが、どう進行しています?ま、ステロイド剤処置していれば、一応は安定されていると思いますが、この先、娘さんにも先方のご家族にも『お父さん、パパ、この子いつステロイド剤外せるの?ね、、いつ?』って言われますよ。まさか、、、いつものように『一生の付き合いですよ、だって、アトピーは治らないんだもの』なんて言わないでしょうね。あ~、心配だわ。

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